<ReR Recommended>
輸入盤新譜
フレッド・フリス/FRED FRITH "The Happy End Problem"

アマンダ・ミラーのダンス・パフォーマンスのための音楽。03年の表題作と、04年の "Imitation" の二作を収録。ヴァイオリン、チェロ、エレピ、パーカッション、ギター、エレクトロニクスに、尺八や中国古箏といったアジアの伝統楽器を加えた、エキゾティックで精妙で美しいチェンバー・アンサンブル。表題作ではストラヴィンスキー『火の鳥』のサンプリングや環境音も用いられている。フリスはダンス音楽を数多く手がけてきているが、近年のミラーとのコラボレーションは特別で、振付家と音楽家が対話を繰り返し、刺激を与え合いながら練り上げるクリエイティヴな共同作業を経た作品は、単なる付随音楽を越えるクオリティを持っている。

フレッド・フリス/FRED FRITH ReR Recommended 2,730
The Happy End Problem '03/'04 ReR/FRA 05

フレッド・フリス/FRED FRITH ReR Recommended 2,730
Impur '96 ReR/FRFC1
フリスが2年間教鞭を執っていたフランスの総合音楽学校で96年にオーガナイズしたパフォーマンス。音楽学校の学生と教師を、クラシック、ロック、ジャズ、古楽、アフリカン・ドラムといった専攻クラス別の多数のグループに分け、窓を開け放った校舎の教室のすべてに配置し、フリスの書いたスコアとストップ・ウォッチに従って、オリジナル曲や既存曲、インプロヴィゼイションなどを指定時間通りに演奏してもらう。中庭にいる聴衆だけが、すべてのサウンドを統合した状態を聴くことができる。同時に進行する異種ジャンルの音楽がシンクロしながら構築/脱構築を繰り返す混信ラジオ交響楽。>>試聴する

クリス・カトラー/CHRIS CUTLER ReR Recommended 2,730
There and Back Again '06 ReR CC3
前作 "Twice around the Earth" の続編。ロンドンの自主FM局で毎晩23:30〜24:00にカトラーが担当していた番組からのランダム・セレクションのパート2。世界中の友人に依頼してロンドン時間の23:30〜24:00に(つまり東京なら8:30〜9:00に)現地の任意のシチュエイションで録音してもらった音楽、会話、天候、乗り物などの音源をそのまま放送した。リスナーは30分間(リアルタイムではないが)同時刻の世界各地の録音者の耳をヴァーチュアルに体験する。このセレクションでは各地の録音を数十秒ずつ切り取り、無作為に、またルールに則って並べ、編集加工している。録音者はシュテヴァン・ティックマイエル、Haco&クリストファー、加藤英樹、ジョン・ローズ、トム・ディムジオ、E. M. トーマス、ジム・プグリース、ニック・コリンズ、マギー・ペイン、デイヴィッド・リー・マイヤーズ、エイミー・ディナイオ、イアンク・ドゥミトレスク、大友良英、他多数。>>試聴する


<関連タイトル>

クリス・カトラー/CHRIS CUTLER ReR Recommended 2,730
Twice Around the Earth '05 ReR CC2
02〜03年にLMCが運営していたロンドンの自主ラジオ局‘レゾナンスFM’で毎晩23:30〜24:00にカトラーが担当していた番組 "Out of the Blue Radio" からのランダム・セレクション。世界中の友人に依頼して、現地でロンドン時間の23:30〜24:00に(たとえば東京なら8:30〜9:00に)任意のシチュエイションで録音してもらった音源をそのまま放送し、リスナーは30分間(リアルタイムではないが)同時刻の世界各地の録音者の耳をヴァーチュアルに体験できる。各地の日常の録音を数十秒ずつ切り取り、クロスフェードで繋ぎながら録音地を移動し、ロンドンから西へ地球を2周する。録音者はデイヴィッド・リー・マイヤーズ、トム・ディムジオ、大友良英、Haco&クリストファー、ディクソン・ディー、ピーター・キューザック、ニック・コリンズ、ジョン・ローズ、シュテヴァン・ティックマイエル、キャロライン・クラーベル、イアンク・ドゥミトレスク、エイミー・ディナイオ他多数。面白い。>>試聴する