<Slapp Happy>

イギリスの実験音楽家アンソニー・ムーアとアメリカの詩人ピーター・ブレグヴァド、ドイツの女性シンガー、ダグマー・クラウゼの3人が72年に結成した伝説の超ポップ=アヴァンギャルド・バンド。

スラップ・ハッピー/SLAPP HAPPY Locus Solus 国内盤 2,730
アクナルバサック・ヌーム (リマスター盤)
'73 LSI 2531
ねじれたユーモアとリリシズムを秘めた気品溢れる優雅なポップ・ミュージックを奏でた74年の名盤『カサブランカ・ムーン』のオリジナル・ヴァージョン。親交の深かったドイツの伝説的バンド、ファウストがバックを務め、彼らのコミューンだったヴュンメで、ウーヴェ・ネッテルベックのプロデュースのもと録音された。サウンドの過激さ故にヴァージン・レーベルにリリースを拒絶され、スタジオ・ミュージシャンと「よりポップに」録り直したのがヴァージン盤『カサブランカ・ムーン』だと言われており、この音源は82年にレコメンディッド・レコーズからレコード化されるまでお蔵入りとなっていた。05年のリマスター盤。(解説:松山晋也、歌詞対訳:伊藤英嗣)
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スラップ・ハッピー&ヘンリー・カウ/SLAPP HAPPY & HENRY COW Locus Solus 国内盤 2,730
デスプリット・ストレイツ (リマスター盤) '74 LSI 2081
ねじれたユーモアとリリシズムを秘めた気品溢れる優雅なポップ・ミュージックを奏でていた彼らが74年、エクスペリメンタル・ロック・グループ、ヘンリー・カウ(フレッド・フリス、クリス・カトラー、ティム・ホジキンスン、ジョン・グリーヴス他)と共同制作したアヴァンギャルド色の強い作品。生楽器主体の緊張感あふれるアンサンブルにダグマーの強靭で表現力豊かなヴォーカル。ポップな中に流れる陰鬱なトーンが印象的。このあと二つのバンドは合体するが、ヘンリー・カウ名義で『イン・プレイズ・オヴ・ラーニング』を制作したのちムーアとブレグヴァドは脱退、ダグマーだけがヘンリー・カウに正式加入する。(解説:坂本理、歌詞対訳:伊藤英嗣)>>試聴する

スラップ・ハッピー/SLAPP HAPPY Locus Solus 国内盤 2,730
カサブランカ・ムーン/デスプリット・ストレイツ '74 LSI 2041
スラップ・ハッピーの74年のセカンド・アルバム『Casablanca Moon』とサード・ミニ・アルバム『Desperate Straight』を収録した、2イン1カップリングCD。実験音楽をタンゴやボサノヴァなどのポップ・ミュージックのクリシェで展開した『Casablanca Moon』は、発表当時から現在まで根強い人気を誇っており、彼らの最高傑作であるのはもちろん、アヴァン=ポップ史上においても超名盤として輝いている。その後、彼らはヘンリー・カウと合体し、アヴァンギャルド色の強いミニ・アルバム『Desperate Straight』を74年に発表し、活動を停止した。(日本語解説付き国内盤、解説:佐々木敦、歌詞対訳:伊藤英嗣)>>試聴する