<Les Disques Rayes>

セドリック・ヴュイユ/CEDRIC VUILLE "#804 Center Street"

ランサンブル・レイエの「ワイルド・サイド」担当の新作ソロはレイエ節満載!

 ランサンブル・レイエの「ワイルド・サイド」担当のセドリック・ヴュイユの3枚目のソロ・アルバム。前々作の "Des pas rayes" (IPS 1003) ではスカ、レゲエ、ダブを、前作の "#804 Center Street" ではブルース・ロックをと、自らの音楽的ルーツに重点を置いた2作に比べると、今作は広範な音楽体験を反映した、軽妙でユーモラスで時にメランコリックな、おなじみのレイエ節が満載。改めてランサンブル・レイエやデビル・メントールにおけるヴュイユの存在の大きさを感じさせる作品になっている。

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セドリック・ヴュイユ/CEDRIC VUILLE Les Disques Rayes 2,520
Faire '10 LDR 007

<関連タイトル>

デビル・メントール/DEBILE MENTHOL RecRec 3,780
Emile a la campagne (2CDs) '81/'86 ReCDec 601
スイスのヌーシャテルで80年代前半「レコメン第二世代」として活動したバンドの全集2枚組。81年と86年に発表された2枚のLPにボーナス・トラックを加えてのCD化。
ドラムス、ギター、ベースに、クラリネット、サックス、ヴァイオリンなどが加わったチェンバー・ロック・アンサンブルの入り組んだメロディーが、カクカクッと折れ曲がるような変拍子や軽めのスカのリズムに乗って、焦燥感に駆り立てられるように突き進む。底抜けに明るいわけではないが重苦しさとは無縁、「巻き」のテンポがクセになる。
レコメン系のアヴァンギャルディズムを継承しながらも、スカ/ニュー・ウェイヴのセンスを大幅に取り入れたアンチ=シリアスなポップ感覚は、エトロン・フーやフレッド・フリスの初期のソロ作品と共に当時のレコメンディッド・レコーズの中では異色の存在だった。解散後もニマール、ランサンブル・レイエなどを輩出したヌーシャテル・シーンの原点。>>試聴する

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Locus Solus 国内盤 2,730
冬にも/水を得た鳥のように '89 LSE 2049
レコメン系の実験性にスカ/ニューウェイヴのスピード感を取り込んだ、アンチ=シリアスなアヴァン=ポップ・バンド、デビル・メントールのメンバーを中心に結成されたランサンブル・レイエ。デビル・メントールの疾走感に代えて、哀愁とノスタルジックなイメージを盛り込み、他に類を見ないユニークなサウンドを作り上げた89年のデビュー・アルバム。(日本語解説付き国内盤、解説:坂本理、原盤:スイス RecRec)

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Locus Solus 国内盤 2,730
ケルク・ピエス・デタッシェ '93 LSE 2050
93年の充実のセカンド・アルバム。前作より軽妙さを増し、優雅な前衛サロン・ミュージックとロック・アンサンブルの両方の趣を湛える、彼らの真骨頂とも言うべき作品となった。(日本語解説付き国内盤、解説:松山晋也、原盤:スイス RecRec)

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Locus Solus 国内盤 2,730
燕尾服の縞柄アンサンブル '96 LSE 1024
96年の第3作。サウンド全体が以前よりすっきりと洗練され、クレッツマーの要素が加わった。哀しげなメロディーと軽快な変拍子、ユーモアとメランコリーが同居する上質のアヴァン=ポップ。(日本語解説付き国内盤、解説:佐々木敦、原盤:スイス Label UsineS)

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Locus Solus 国内盤 2,730
くまのプーさん:ゆかいなパーティー '01 LSE 2051
A. A. ミルン原作の名作絵本『くまのプーさん』に付けたサウンドトラック。とぼけた味わいの童話を、ギターやウクレレ、クラリネット、チューバなどを用いた軽妙でユーモラスなサウンドで見事に演出している。2001年。(日本語解説付き国内盤、解説:エルヴィーラ・シュナップ、原盤:スイス Kein&Abel)

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Les Disques Rayes 特別価格
1,680
Vis-a-vis movers '01 LDR 4
スイスのダンス・カンパニー「ヴィザヴィ・ムーヴァーズ」のために制作した舞台音楽(2001年)。メンバーの若手ギタリスト、ジュリアン・バイヨや管楽器担当のピエール・カウフマンらの作品を中心としており、ダンスのための付随音楽らしくミニマル風な室内楽曲集といった趣き。
一見これまでとは違った作風ではあるが、心地よくキャッチーなメロディーや、室内楽的な上品さの中にもスカ調のリズムが見え隠れしたりと、間違いなく彼らの持ち味は発揮されている。結成以来のメンバー、カウフマンらとは最後のアルバムとなった。
*数量限定のセール価格です。セール品のみ注文された場合は枚数に関わらず送料200円を別途加算させていただきます。完売後の再入荷はありません。

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Locus Solus 国内盤 特別価格
1,890
レ・コントルポアン・カルディノー '02 LSE 2060
軽快でキュートなインストゥルメンタル・チューンで人気のスイスのアヴァンポップ・バンドの02年作品。グループのオリジナルとしては久々のリリースとなる。スカ、ラグタイム、クレッツマーなどを軽快に料理したサウンドは、より洗練されて優雅さを増した。ギターやウクレレによるハワイアン風サウンドや、サティの『パラード』の楽しげなカヴァー、クンビア(コロンビア)とランバダ(ブラジル)の混ざり具合が何ともおかしな『クンバダ』。それら明るくユーモラスな曲たちの合間に、少し悲しげなソロ・ギター曲やクラリネット・アンサンブル、ロバート・ワイアットの "Left On Man" のアンニュイなカヴァーが差し挟まれる。様々な表情を持つ曲たちが次々と現れる、ヴァラエティ豊かな楽しい一枚。(日本語解説付き国内盤、解説:横川理彦、原盤:スイス Kein&Abel)
*数量限定のセール価格です。セール品のみ注文された場合は枚数に関わらず送料200円を別途加算させていただきます。

ランサンブル・レイエ/L'ENSEMBLE RAYE Les Disques Rayes 4,095
Theatre de la Poudriere (2CD's) '05 LDR 005
地元スイス、ヌーシャテルの劇団のために制作した音楽の2枚組集大成。87年から現在まで約20年に渡るマリオネットや大がかりなスペクタルなどとのコラボレーションを俯瞰することができる。前半の10年をまとめた1枚はほとんどがジャン=ヴァン・ユグナンの曲で、オルゴールや手回しオルガンのロマンティックな小曲や、シリアスでありながらユーモラスなマーチ、あるいはパイプ・オルガン風、サティ風などのクラシック調。近作を集めたもう1枚には現メンバーそれぞれによる曲が並んでおりヴァラエティ豊か。曲調もキャバレー・ミュージックやカントリー、ラテンなど様々で、また音響加工的な描写も加わっている。オリジナル・アルバムではないため緊密度は薄いものの、彼らの音楽のエッセンスが込められた上質の舞台音楽と言えるだろう。>>試聴する1 >>試聴する2

ジャン=ヴァン・ユグナン/JEAN 20 HUGUENIN Les Disques Rayes 2,415
Solo Raye '98 J20H1
ランサンブル・レイエの腕利きギタリストの初のソロ・アルバム。タイトル通り、ランサンブル・レイエ・テイストの曲をソロ・ギターで弾くという超絶技巧を披露しながらも、包み込まれるようなくつろぎを感じさせる傑作。ラグタイムを取り入れた上品にひねくれた軽快なポップ・チューンと、ゆったりとしたリゾート・ミュージックを、アコースティック・ギターの繊細なプレイで聴かせる。98年。

セドリック・ヴュイユ/CEDRIC VUILLE In Poly Sons 2,520
Des pas rayes '04 IPS 1003
80年代後半から活動を続けるスイスのアヴァンポップ・バンド、ランサンブル・レイエの結成以来の中心メンバー、セドリック・ヴュイユ初のソロ・アルバム。収録曲の大半にレイエのメンバーや周辺ミュージシャンが(交友のある横川理彦も)参加し、また自身も大変器用なマルチ・プレーヤーであることから、ヴァラエティ豊かなソロ・アルバムとなっている。レイエの曲の、ラグタイムなど華やかでロマンティックな部分は、もう1人のオリジナル・メンバーである超絶技巧ギタリスト、ジャン=ヴァン・ユグナンによるものだが、スカ、レゲエ、ダブなどを取り入れた、軽妙でありながらメランコリーを感じさせるサウンドはセドリックによって作られている。本作ではその嗜好の濃厚なルーツを思う存分突き詰め、レイエでの軽やかさと遊び心は保ちつつ、(特にダブの部分において)より本格的でディープなサウンドとなっている。ジャケットに記された、敬愛するミュージシャン達(サティ、リー・ペリー、ワイアット、アルベール・マルクール)の名に、思わず納得させられる。>>試聴する1 >>試聴する2

セドリック・ヴュイユ/CEDRIC VUILLE Les Disques Rayes 2,520
#804 Center Street '07 LDR 006
スイスのアヴァン・ポップ・バンド、ランサンブル・レイエの結成以来の中心メンバー、セドリック・ヴュイユのセカンド・ソロ。前作 "Des pas rayes" (IPS 1003) は、スカ、レゲエ、ダブを中心とした楽園サウンドだったが、本作はレイエ流のブルース・ロック。ギターやウクレレ、キーボード、クラリネット、テルミンなどの多重録音によるブルージーで軽快なインストゥルメンタル・チューンが14曲収録されている。70年代半ばにアメリカのオレゴンの高校で一年を過ごした17歳の時に聴いたウェスト・コースト・サウンドが、ヴュイユの音楽的ルーツの一つとなっている。このアルバムはその頃聴き込んだブルース・フォークの名盤 "Quah" のヨーマ・カウコネン(ジェファーソン・エアプレイン、ホット・ツナ)とトム・ホブソンのアコースティック・ギター・デュオに捧げられている他、オレゴン生まれの小説家レイモンド・カーヴァーにもインスパイアされている。タイトルは当時のホームステイ先の住所、きれいなジャケットはそこで撮った写真だそう。>>試聴する1 >>試聴する2