<MAX NEUHAUS>
マックス・ニューハウス/MAX NEUHAUS Alga Marghen 2,730
The New York School: Nine Realizations of Cage, Feldman, Brown '64-'68 22NMN 052
60年代に気鋭の打楽器奏者ニューハウスが取り組んだ、ジョン・ケージ周辺のいわゆる「ニューヨーク楽派」の作曲家三人の作品。連打と残響音が印象的なアール・ブラウンの『4つのシステム―アンプを通した4台のシンバルのための』、微音派のように音響と音数を絞ったモートン・フェルドマンの『デンマークの王』、エレクトロニクスも用いたノイズ/コラージュ的なジョン・ケージの『27分10.554秒』の3作品をそれぞれ3回ずつ、いずれも60年代半ばの演奏を計9トラック収録。今聴いてもまったく違和感はなく、まるで音響派インプロヴィゼイションのように聴こえる。

マックス・ニューハウス/MAX NEUHAUS Alga Marghen 2,730
Zyklus: Four Realizations of Stockhausen '63-'68 23NMN 054
鬼才シュトックハウゼンが59年に作曲した打楽器奏者のための独奏曲『ツィクルス』。円環状の構造を持ち、ヴィブラフォン、マリンバ、ドラム類、シンバル類、等からなる21個ものパーカッション群を用いた、緻密かつダイナミックな名作。ニューハウスは学生時代からこの作品に取り組み、演奏者に許された曲の構成の最終的な決定を即興で行なって、演奏の度に違うヴァージョンを生み出した。63、64、65、68年の4回の演奏=ヴァージョンを収録。

マックス・ニューハウス/MAX NEUHAUS Alga Marghen 2,730
Fontana Mix-Feed '65-'68 18NMN 044
透明の図形楽譜と偶然性を用いたジョン・ケージの "Fontana Mix" の発展ヴァージョンであると共に、ロックよりも早く、意図的なフィードバックで音楽を作ることを考案した63年の記念すべき作品。スピーカーの近くに設置したパーカッションの上にコンタクト・マイクを置き、発生した4チャンネルのフィードバック・ループを "Fontana Mix" の楽譜に従って操作する。65〜68年に行なわれた6回のパフォーマンスを収録。うなりながら会場を動きまわる音響はまるで生きているかのように毎回異なる動きを見せる。(限定LPヴァージョンも在庫あり。4935円。ご希望の方はお問い合わせ下さい。)

<関連タイトル>
V.A./V. A. (featuring John Cage, Morton Feldman, Juan Hidalgo, Leopoldo La Rosa, Walter Marchetti) Alga Marghen 2,730
Rumori alla Rotonda - Live recording at the Rotonda del Pellegrini, Milan, January 21st, 1959 '59 11NMN 031
1959年、ダルムシュタット帰りのケージが、ケージを敬愛する若き前衛作曲家たち、60年代に「イタリアのフルクサス」というべき前衛芸術グループ ZAJ を結成するユアン・イダルゴとワルテル・マルケッティ、そしてペルーのレオパルド・ラ・ローザと共にミラノで行なったコンサートの歴史的録音の初音盤化。それぞれの室内器楽曲が2曲ずつとモートン・フェルドマンのピアノ曲(ケージが演奏)2曲の計10曲を収録。今聴くと静寂と不確定性を取り入れたケージ周辺のオーソドックスな作品群だが、当時は余りの実験性にスキャンダルとなったイヴェント。34ページのブックレット(英文)つき。