<ETRON FOU LELOUBLAN>

73年にグルノーブルで結成された〈狂糞白狼〉を名乗る伝説的前衛ロック・バンド、エトロン・フー・ルルーブラン。屈折したリズムを乱打するドラムス。奇妙なリフで疾走するフェンダー6弦ベース。フリーキーなサックスに野蛮で芝居がかったヴォーカル ―。70年代フレンチ・アンダーグラウンドと大道芸、ダダイスム、地下演劇、ビーフハート、パンクをないまぜにした強烈な個性で、フレンチ・アヴァンギャルド・ロック史に特異な足跡を残した。

エトロン・フー・ルルーブラン/ETRON FOU LELOUBLAN Locus Solus 国内盤 2,730
大道芸人稼業 '76 LSI 2062
ドラムス、サックス、フェンダー6弦ベースの三人が奏でる隙間だらけのパワフルかつスピーディーなアンサンブルに、過剰に芝居がかったヴォーカル。大道芸とフリー・ジャズを源泉に唯一無比の奇形的なサウンドを生み出した。野蛮なエネルギーとダダイスティックなユーモアが炸裂する鮮烈なデビュー作。76年。(解説:福島恵一)野獣の咆哮、道化の警句。隙間だらけのアンサンブルに猥雑で破天荒なパワーがほとばしる。>>試聴する1 >>試聴する2 >>試聴する3

エトロン・フー・ルルーブラン/ETRON FOU LELOUBLAN Locus Solus 国内盤 2,730
三狂人珍道中 '77 LSI 2063
ダダイスティックな大道芸ロック・バンドの第二作。残酷演劇の諧謔と挑発。狂騒的なパワーはそのままに奇形的アンサンブルの完成度を高めた初期の傑作。77年。コミューン生活と並行してヨーロッパ・ツアーを行ない、ヘンリー・カウが組織するバンドの集合体R.I.O.(ロック・イン・オポジション)にフランスから参加した彼らのセカンド・アルバム。演劇性に満ちたパフォーマンスとスカスカのアンサンブルが頂点を極めた初期の傑作。「残酷な、しかし自律的スペクタクルとしての肉弾音楽」(松山晋也、ライナーより)。(解説:松山晋也)

エトロン・フー・ルルーブラン/ETRON FOU LELOUBLAN Locus Solus 国内盤 2,730
肺ふくらませて '81 LSI 2064
80年に女性キーボーディストのジョー・ティリオンが加入し、初期の荒削りなサウンドから奇妙かつ緻密なアンサンブルへと幅と厚みを増していく。本作は長い海外ツアーの後、フレッド・フリスをプロデューサーに迎えて4年ぶりに制作されたスタジオ第3作。大道芸の破天荒なパワーと屈折したリズム・パターンの急転換といった初期のスタイルを保ちつつ、ポップで流麗なスピード感が加わっており、その充実度から最高傑作に挙げられることも多い作品。(解説:岸野雄一)

エトロン・フー・ルルーブラン/ETRON FOU LELOUBLAN Locus Solus 国内盤 2,730
大地に刻んだ溝 '83 LSI 2065
ギグー・シュヌヴィエ(ドラムス/ヴォーカル)、フェルディナン・リシャール(ベース/ヴォーカル)のオリジナル・メンバー二人に、へんてこキーボードのジョー・ティリオンとジャズ・サックスのブリュノー・メイエが、それぞれ80年と82年に加入し、海外ツアーを経て制作された充実期のスタジオ第4作。DNAやジェイムズ・チャンスらのノー・ニューヨーク一派やマサカー、ラウンジ・リザーズなどのNYダウンタウン・シーンのサウンドに影響を受けつつ、独自の屈折サウンドに磨きをかけた作品。(解説:山口優、歌詞対訳つき)。>>試聴する

エトロン・フー・ルルーブラン/ETRON FOU LELOUBLAN Musea 特別価格
1,680
En public aux Etats-Unis d'Amerique '79 GA 8612
79年のニューヨークでのライヴ。当時のメンバーはギグー・シュヌヴィエ(ドラムス)とフェルディナン・リシャール(ベース)にベルナール・マチュー(サックス)を加えたトリオ。音質は悪いが、当時のライヴの荒々しい熱気が伝わってくる。フレッド・フリスが参加して85年に録音されたボリス・ヴィアンのカヴァーと、86年の第1回MIMIフェスティヴァルでのライヴ音源(ジョー・ティリオンが参加)を加えてCD化。*販売終了しました。