<Pierre Bastien>

ピエール・バスティアンの公式サイト
http://www.pierrebastien.com/

ピエール・バスティアン/PIERRE BASTIEN Western Vinyl 2,520
Visions of Doing '08 WEST 053
96年からライヴ・パフォーマンスやスタジオ・ワークスでコラボレイションを続けている、オーストラリア出身の実験映画作家カレル・ドゥーイング関連の作品からセレクトした音源集。スーパー8や16mmフィルムを使ったドゥーイングのシュールレアリスティックな映像と、自動演奏装置メカニウムを使ったバスティアンの非現実的/夢幻的なサウンドは、互いにアイディアと素材を与え合い、単なる映像とサウンドトラックの関係にとどまらないクリエイティヴな成果をあげている。08年。推薦盤。>>試聴する

ピエール・バスティアン/PIERRE BASTIEN G3G 3,150
Se verla al reves '05 G3PB1
楽器をモーターやメカノと組み合わせた自作の自動演奏装置メカニウムとの共演による05年の作品集。機械の息づかいを感じさせるメカニウムの気怠いリズムとバスティアンの繊細な演奏で構築される独特の世界が堪能できる。言葉遊びマニアのバスティアンらしく曲名は "La nota tonal"=「音のメモ」、"Luz azul"=「青い光」など、10曲とも上から読んでも下から読んでも同じ、スペイン語の回文でできている。トレーシング・ペーパーに包まれた美しい折り込みジャケットは内側にも印刷がある凝ったもの。推薦盤。>>試聴する

ドミニク・グリモー&ピエール・バスティアン/DOMINIQUE GRIMO & PIERRE BASTIEN In Poly Sons 2,520
Rag-Time Vol. 2 '08 IPS 0308
ドミニク・グリモーの「ラグ=タイム」=「時間を解体する/時をいたぶる」プロジェクト第二弾はピエール・バスティアンとの奇才デュオ。グリモーの初期一体型レコード・プレイヤーと、バスティアンの自動演奏装置メカニウムで、昔のレコードを様々に演奏しながら、ピアノやギター、ウクレレ、トランペット、コルネットなどの器楽音、モーグ・シンセサイザーなどの電子音、各種ノイズを重ねていく。ノスタルジックな大衆音楽やダンス音楽とレコードに対する屈折した愛を感じさせるグリモーの「いたぶり」ように加え、バスティアンとメカニウムが醸し出す幻惑的なトーンが印象的。>>試聴する1 >>試聴する2

ニュー・クリエイティヴ・メソッズ/NU CREATIVE METHODS Chevrotine 2,415
Nu Jungle Dances '78 CHECD 1978-1
自作の自動演奏装置‘メカニウム’との共演で知られ、最近はエイフェックス・ツインのレーベルからもアルバムをリリースしているピエール・バスティアンが、70〜80年代に、やはりレーモン・ルーセル・マニアでマルチ・アーティストのベルナール・プリュヴォー(ジャケット・デザインも)と組んでいたユニット。78年にリリースされた幻のデビュー・アルバムが約30年ぶりにリマスターを経てCD化。コントラバスやサックス、パーカッションを中心に、エレクトリック・ギターやプリペアド・ピアノなど多種多様な楽器を用いた二人のインプロヴィゼイションをもとに、テープやメタル・パーカッション類、インドやパキスタンの民族楽器も効果的に使って作り出した、クールで幻想的なジャズ・エキゾティカ。見開き紙ジャケット仕様。>>試聴する1
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ピエール・バスティアン/PIERRE BASTIEN Locus Solus 国内盤 2,730
初期製作機械集:'68-'88 '68-'88 LSI 2088
ターンテーブルのモーターを動力に、「メカノ」(ボルトやナットで自由に組み合わせられる穴の開いた金属板やシャフト、滑車などからなる知育玩具)の部品と、様々な弦楽器や打楽器、とりわけコラやサンザといったアフリカの民族楽器を組み合わせて、「メカニウム」と称する自動演奏装置を制作する奇才アーティスト。パスカル・コムラードのベル・カント・オルケストラの初期メンバーでもあった。機械仕掛けでありながら生身の人間以上に有機的な息遣いを感じさせるメカニウムが発する緩いリズムや機械ノイズと共演することにより、たどたどしく調子外れで、気だるくユーモラスで、不思議に魅惑的な音楽を作り出している。本作はバスティアンがメカニウムを作り始めた77年から最初のアルバムを発表する88年までの未発表作品を含む初期作品、および68年に録音されたメカニウムの原点と言うべき貴重な音源から構成されている。(解説:ピエール・バスティアン、ドミニク・グリモー)>>試聴する1 >>試聴する2


<関連タイトル>

ピエール・バスティアン/PIERRE BASTIEN In Poly Sons 2,520
Eggs Air Sister Steel '02 IPS 1094
同じエピソードを99の文体で書き分けてみせたフランスの前衛作家レーモン・クノーの奇作『文体練習』("Exercices de style") に捧げられた作品。一つの曲がまったく異なる13の変奏曲に「書き分けられて」いる。ジャズ、室内楽、ガムラン、タンゴ、アラブ、アフリカなどなど、様々なスタイルに大胆にアレンジされているが、どの曲も強烈にバスティアン的であり、まったく素晴らしいとしか言いようがない。もちろん自作の自動演奏装置‘メカニウム’との共演。ルク・ド・ブクのドゥニ・タギュとクリンペライの2人がゲストで参加している。

パスカル・コムラード、ピエール・バスティアン、ジャック・ベロカル、ジャキ・リーベツァイト evva 国内盤 2,730
ジ・オブリック・セッションズ '91 33012
パスカル・コムラードと、自作の自動演奏装置メカニウムと共演する機械偏愛者ピエール・バスティアン、フレンチ・ジャズ=ロックン・ロールのカルト・ヒーロー、ジャック・ベロカル、そして伝説のバンド、カンのドラマー、超人ジャキ(ヤキ)・リーベツァイトという驚異の顔合せ。リーベツァイトの特徴的な反復ドラミングにコムラードのおもちゃ音楽、ベロカルの闇夜のトランペット、バスティアンの脱力機械音楽が見事に重なっていく様は圧巻。カンの『しかく、まる、てん』、ヴィンス・テイラー『ロックン・ロール・ステイション』の何とも奇妙なカヴァーを含む13曲。(解説:明石政紀)

クリンペライ&ピエール・バスティアン/KLIMPEREI & PIERRE BASTIEN Locus Solus 国内盤 2,730
メカノロジー・ポルタティーヴ '98 LSE 2037
キュートでキッチュでポップなおもちゃ箱サウンドを奏でる男女のデュオ・ユニット、クリンペライ。様々な楽器を演奏する「メカニウム」と名付けた自作の自動演奏装置との合奏で不思議な魅力を発する機械仕掛けの音楽を作り出すバスティアン。不思議音楽ファンの心を捕らえて放さないフレンチ・アンダーグラウンドの二大アーティストの共演。センチメンタルでノスタルジックなサウンドを戯れるように紡ぎ出すクリンペライと、ぶっきらぼうなトランペットと規則正しい機械ノイズをつぶやくバスティアン&メカニウム。お互いの魅力を最大限に引き出しながら融け合う見事なコラボレーション。(解説:渡邊宏次)>>試聴する

ルカス・シモニス&ピエール・バスティアン/LUKAS SIMONIS & PIERRE BASTIEN In Poly Sons 2,520
Mots d'Heures: Gousses, Rames '02 IPS 0402
自動演奏装置メカニウムを操る奇才バスティアンと、AAキスメットのオランダ人ギタリスト、シモニスのコラボレーション。『マザーグース』の詩の、意味ではなく発音をフランス語に置き換えたルイ・ダンタン・ヴァン・ローテンの奇書『Mots d'Heures: Gousses, Rames』(この書名自体 "Mother Goose Rhymes" の音訳)の朗読(しかもフランス人ではなくイギリス人やフィンランド人、スペイン人などによる)に、二人(とメカニウム)が音を重ねている。たどたどしいミニマルな機械仕掛け音楽と雑音、ラウンジ風味の偽民族音楽のミックスは、ストレンジかつポップな仕上がり。摩訶不思議な夢の(悪夢の?)世界に引き込まれること受け合い。推薦盤。>>試聴する